make a difference

I can make a difference の意味、日本語表現

FF奈良会報(2006年6月)から


<I can make a difference> この言葉はFFI のPledge(誓い)の中に出てくる重要なフレーズですが、正式な日本語訳がなく、以前から今ひとつすっきりしないものを感じていました。
ところが、思いがけず今回のオーストラリア渡航期間中に2度も別々のところで、この言葉に出会ったのです。

一つ目はシドニーのホテルの枕元。「環境保護のためシーツを洗う回数を少なくしたいので、協力してほしい」という趣旨のカードの中に、’Together with you, we can make a difference‘ と書かれた一文があったのです。

二つ目はケアンズでのホストファミリー・サンドラが働いている勤務先のパンフレットの中に書かれていた表現。
‘Every day, Endeavour makes a difference to the lives of over 3000 Queenslanders with an intellectual disability and their families.’
私は思わず、Sandra にどういう意味なのかと尋ねました。彼女の説明によれば、<Make a difference>とは 「何かの行動を起こす前と後とを比べて、明らかに今迄と違った、新たな価値ある変化を作り出すこと」だと言うのです。

これで、やっと今迄もやもやしていた疑問が解けた気がしました。

<Make a difference>を端的に日本語に訳したい時は「環境を変える」 「人生を変える」 「世界を変える」といった具合に、状況に応じて訳し方を変えれば分かりやすいかも知れません。

「小さな新しい行動が大きな変化を生み出す第一歩である」
これが<Make a difference>の精神なのではないでしょうか。
短いフレーズで、実に深いニュアンスを含んだ素晴らしい表現だと思います。

改めて、Friendship Force Pledge(誓い)を読み直して見られては如何でしょうか。

(FF奈良会報 18号 06年6月 大西 弘 記)


The Friendship Force Pledge.
As a member of The Friendship Force
I recognize that I can make a difference.I recognize that I have a mission.
That mission is to be a friend
to the people of the world.As I embark upon this adventure,
I know that others will be watching me.
I know that through my example to my own
fellow citizens and the people of other nations,
the cause of friendship, love and peace
will be furthered.I CAN MAKE A DIFFERENCE.

フレンドシップフォースの誓い
フレンドシップフォースの会員として、
私は変化をもたらすことができます。

私には使命があるとわかっています。
その使命とは世界の人々と友達になることです。

この冒険に乗り出す時に、
人々が私の行いを見ていることを知っています。

国の内外の人々に私が手本を示すことで、
友情と愛と平和がさらに深められることも知っています。

私は変化をもたらすことができるのです。
(標準的な日本語訳です。)


その他の参考例

◆<福島県男女共生センター「女と男の未来館」広報誌 No.22
2006年1月発行の7ページに記載記事中の表現。

堀 琴美さん(福島県女性のための相談支援センター所長)が、国際ソロプチミスト・アメリカ連盟から、
2005年「女性のために変化をもたらす賞」’Making Difference For Women Award’ という大変すばらしい賞を受賞いたしました。この賞は、これまであった「女性栄誉賞」「女性が女性を助ける賞」「女性の地位向上賞」という3つを併せた新しい賞で、
環太平洋19カ国(1472クラブ)の中から選ばれたそうです。

この関係者は「女性のために変化をもたらす賞」と日本語訳しております。
つまり、Making Difference を「変化をもたらす」と日本語訳表現しています。

◆NHKラジオ英会話2010年11月19日(金)の放送分の例で

This makes a big differrence ! ~ “これで大きく変わります!” としております。

2015.3月、NHK“ラジオ英会話3月号”に掲載された例 ……

As a certified health coach,
you can make a difference by showing clients how to find the right diet and lifestyle that transform their lives.
「公認ヘルスコーチになると、
クライアントの人生を一変させる食生活やライフスタイルを教示することで、大きな貢献が出来るのです。」

2015-4-30 朝日新聞に全文掲載された記事の例 ……

安倍総理大臣、米議会上下両院合同会議で、約45分間の英語演説
「Toward an Alliance of Hope : 希望の同盟へ」

日本外務省から、正式に公表された日本語表現では…… 結びの語句に……

Alliance of hope…. Together, we can make a difference. Thank you so much.

と記載されている。外務省公式発表の日本文は……

「希望の同盟……。一緒でなら、きっと出来ます。 有難うございました。」